Skype For SIP をMINI-100 IP-PBXで使う
Skype for SIPはSkypeのプロトコルを持たない、というか持てないSIPベースのIP PBXに対して、SIPチャンネルを提供するSKYPEのサービスである。つまり、IP-PBXからみると、このチャンネルはひとつのSIPトランクとして機能している。このトランクを通じて、Skypeが提供するサーバーとSIPのセッションが張られる。
下記の機能が可能になる。
1. 全世界のSKYPEユーザ(コミュニティー)から、無料の通話料で、コールを受け取り、それを内線のSIP電話機で取ることが可能。保留転送など、企業でおなじみのボタン電話と同じことも同様に可能となる。
2. Voice mailなどIPPBX側でサポートしている機能は、もちろんすべての内線で利用可能。
3. 比較的安い(最低価格とは言えないものの)料金のSkypeOutを利用して、外線としてSKYPEの回線で従来の固定電話や携帯電話への発信をすることが可能。(SIP Outbound チャンネルをSkypeOut を使う)
4. SKYPE のオンライン番号を申込めば、これがDIDとなり、PSTNの外線からの通話も受け取れる。但し日本地区はフュージョンの提供する 050番号のみ。
必要と思われるが、残念ながら不可能なことは下記。
1. SIP側から、つまり、内線のSIP電話機やSIPソフトフォン (X-Lite など) から、SKYPE ユーザに発信はできない。
2. SKYPE ユーザをIPPBXの内線番号に割り当てることはできない。
システムの料金は、MINI-100 IP-PBXが21,800円(送料別。5月6日時点の価格。SKYPE for SIP 完全対応バージョンの価格は未定)で、Skypeとの契約がSIP 1チャンネルあたり、 4.95ユーロの月額。チャンネル数は増強可能。 Mini-100の場合は10チャンネル程度までが実用的と思われる。チャンネルとは同時に通話できる論理回線数のこと。
この他、 SkypeOut を外線として、一般固定回線や携帯電話へ発信するときは、通話料金と接続料金が別途必要となる。Skypeの場合接続料金が結構かさむので、Local Phoneなどの格安ITSPに比較すると、さほど、安くはないので、企業ユーザなど、トラフィックが多い場合は、月額プランなどを利用したほうがお得かも知れない。
IPPBXを利用するメリットとして、外線発信はSkypeOut に頼らず、Local Phone など、その世界で最低に近いレートを提供するITSP (インターネットテレフォニープロバイダー)を利用するということも可能である。

上記が、Skype for SIP の案内ページ。ここからSkype Manager でSkype For Sipを利用するSIPプロファイルなどを作成する。

上記のようにまず、SIPプロファイルをSkype Manager から作成する。ここで得られたSIPユーザ名、パスワード、SIPドメイン名などを、MINI-100 IP-PBXへ設定する。

Skype ユーザからの受信を受け付けるために、MINI-100のSkypeネームが必要となる。Skype Manager で、専用のビジネスアカウントを作成。それを、"着信呼び出し" に割り当てる。上記の例では、mini100ippbxという Skype ネームが指定されている。

MINI-100 IP-PBX側の設定は、SIP Trunk, Outbound、Inbound 設定。通常のSIPアカウントやSIP Trunkの設定とほとんど同じ。

オンライン番号として、ヒュージョン社の提供する050で始まる番号が購入できる。その支払い方法は毎月、3ヶ月毎、または12ヶ月毎の前払いだ。毎月の場合は5.25ユーロ。上記のSkype の画面では、050の最初の桁のゼロが取れていて、50と表示されている。国番号の表示も +8181と81の部分がダブっているなど、表示にバグがある。実は5月にこのSkype Managerに変更になったばかりのようである。
各国毎にこれらのオンライン番号の価格は異なる。オンライン番号は原則、その国に法人がある場合にその国の番号が入手できる。法人の証明の提出がSkype側から要求される。
2010年5月現在、中国や台湾のオンライン番号はまだ提供されていないので、その場合は別にDID販売会社から入手するか、LINKSYS SPA-3000のような、PSTN ゲートウエイ (FXOポート) を用意して、既存のPSTN回線をIP-PBXで利用出来るようにする必要がある。
以上の設定がすべて終わると、IP-PBXでスカイプユーザからの通話を受けることができるし、またSkypeOutを購入すれば、Skypeを外線ゲートウエイとして一般の固定電話や携帯電話へと発信もできる。オンライン番号を購入してあれば、caller IDにそのオンライン番号を利用できるので、相手が通話を受けたときに、発信者の番号表示をだすことができる。
SkypeOut で発信して、他のPBXのIVRのプロンプトを利用する際に、時々ではあるが、DTMF信号がうまく転送されないという不具合があった。このあたりは、Skype for SIP完全対応版のMINI-100ファームの登場を待たないといけない。
Posted 05/15/10 by marchara886 | Filed under: VoIP

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